四季・風土雑記」カテゴリーアーカイブ

昔の人が感じていた季節の移ろい「二十四節気 七十二候」 のこと、
土地に根ざす食や文化、風習などについて気ままな雑記です。

「秋分」 雷乃収声 蟄虫培戸 玄鳥去

【 二十四節気 】
秋分 しゅうぶん

【 七十二候 】
初候 / 雷乃収声 かみなりすなわちこえをおさむ(9月23日頃) ・・・雷が聞こえなくなる頃
次候 / 蟄虫培戸 むしかくれてとをふさぐ(9月28日頃)・・・ 冬支度のため虫たちが土に潜る頃
末候 / 玄鳥去 みずはじめてかるる(10月3日頃)・・・ 田んぼの水が抜かれ収穫の最盛期の頃

春分と同じように昼と夜の長さが同じになる頃。陽が落ちるのが本当に早くなりましたね。これから段々と夜が長くなり冬に向かっていきますが、日中が短くなっていくこの時期、変な焦燥感みたいなものが出てくるのは私だけでしょうか。「暑さ寒さも彼岸まで」言葉通りぐっと秋の気温になったかのように感じましたが、今年は来週また、蒸し暑さが戻ってくるようです。

二十四節気のうち「春分」と「秋分」だけ祝日なのは何か意味がありそうですね、と前回お話ししましたが、やはり古くからの風習でお彼岸とも関係しているようです。


その昔「春季皇霊祭」と「秋季皇霊祭」という宮中の霊を祀る儀式が、春分の頃、秋分の頃にそれぞれ執り行われ、それが国民の祝日に変わったのだそう。現代のお墓参りとも通じており、春分の日と秋分の日を”中日”として7日間「お彼岸」の期間と定められ、みなさんこの期間にお墓参りへ行ってご先祖様を供養したり感謝したりしていますよね。かくいう私も、昨日お墓参りにいってまいりました。

終盤にはお供えしたおはぎをいただくのが楽しみ、、、。春は牡丹の「ぼたもち」、秋は萩の「おはぎ」同じものですがお彼岸の時期に咲く花によって、言い分けられていることはご存知の方も多いかと思いますが、とはいえいつでも食べられる和菓子、みなさんはどちらの呼び方が馴染んでいますでしょうか。ちなみに私は「おはぎ」ですが、お店でどちらが多く書かれているかにもよるかもしれませんね。



話がそれましたが、二つの祝日の「由来」はあまり知られていないかと思いますが、今ではもっと親しみやすい意味合いで、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」、秋分の日は「先祖をうやまい、亡くなった人々をしのぶ日」として祝日に関する法律に定められているそうです。

あと、大きい季節の変わり目として、この時期に体を労わりましょうという意味合いもあるようです。確かにこの二つの季節の変わり目、体調崩しやすいですよね。私はこの時期、寒暖差アレルギーの鼻炎との闘いです。

秋分のこの日は穏やかな景色。先日の雷雨では、山の向こう側から物凄い稲光が近づいてきました。


天候も季節の変わり目は動きが激しいですよね。というのも、数日前夕方になると雷雲がものすごい雨と稲光とももに別府の山の向こうから近づいてくるのが見えて、すぐ近くで何度か雷が落ちたからです。ご近所さんに聞いてみると電子機器が壊れたり、停電したところもあったそう。

強烈な音と光、そしてバケツをひっくり返したようなどしゃぶり、急な天候の変わりように自然がパワーアップしてしまうと、人間は本当になす術がないですね。なので、季節の候で雷が聞こえなくなる頃なのだと言われるとほっとします。


稲光、つい写真に納めようとしましたが、物凄い早さで通り過ぎました。そんな写真よりせっかく秋桜が咲き出して活けてみましたので、そちらを。この秋桜、秋だけでなく毎年初夏も咲くのですが、やはり秋に咲いている方が似合いますね。そしてアフリカのかごとも何となく合うなあと思い並べてみました。どこにでも見かけて親しみのある秋桜、何度目にしても新鮮な気持ちで可愛らしい花だなと思います。秋もたくさんの花々が咲く時期。10月にはクロシェットデボアさんの「秋の出張花屋」の予定です。ぜひ楽しみにしていてくださいね。

「白露」 草露白 鶺鴒鳴 玄鳥去

【 二十四節気 】
白露 はくろ

【 七十二候 】
初候 / 草露白 くさのつゆしろし(9月8日頃) ・・・草の露が白く見える頃
次候 / 鶺鴒鳴 せきれいなく(9月13日頃)・・・ セキレイが鳴き始める頃
末候 / 玄鳥去 つばめさる(9月18日頃)・・・ ツバメが南下する頃

「処暑」が終わり「白露」となりました。約15日過ぎると次は「秋分」です。二十四節気のうち春分と秋分だけ祝日ですね。意味がありそうなので、その辺はまた秋分の日にでも。白露、夜中に大気が冷え、草花や木に朝露がつく頃。昔の人はこの露が白濁して見えることを夏から秋への交代の目印にしていたそうです。まだ露らしきもの見かけませんが、早起きして草花を見たら、露がついているのかもしれませんね。


家のかぼすが実り出しました。初夏から出回っていますが、9月10月が一番香りもよく味も美味しいと思います。毎年つくっているかぼすシロップ、いつも果汁を絞ってシロップと合わせていますが、今年はきび砂糖につけてみました。さて、美味しくできるかな。皮は苦いのでピールにと思いましたが、ピールにしてもなかなかの苦さ、見た目も悪いけどまあ食べられなくはないな、と。なんせ、大ざっぱな人間なので、半分レシピ通り、半分テキトーにつくってしまうのでしょうがないですね、、、



かぼすは、ビタミンCたっぷり。中に含まれるクエン酸は胃腸が弱っている時や頭痛や疲れがある時などに効果があるので、夏の疲れが出やすい今の時期にぴったりですね。

かぼすとすだち、よく似ていますが、かぼすは大分の名産、すだちは徳島の名産。すだちは一年中全国的に出回っていますが、かぼすは8月から11月に出回り、この時期最も旬を迎えて一番食卓に並びます。似ているようで、香りも味も全く違いますよね。もちろん、どちらも美味しくそれぞれに違うよさがあります。東京にいた頃はすだちを使っていましたが、大分に帰ってきてからはかぼす一択。スーパーにたくさん出回り、庭に植えているお家も多いので、大分に住んでいたらかぼすだらけになるのは当たり前ですね。みなさん、それぞれおすすめの食べ方があるかと思いますが、私は”しらすにかぼすだけをかけて食べる” 。日出町の隣町、杵築のしらすも美味しいので、この組み合わせが最高に美味しいなあと思っています。まあ、何でも美味しいですけど。

うちにはかぼすの木は2本あるのですが、今年はこの2本のうち1本しか実っておらず、今年は表年なのでたくさん採れるぞ〜!と楽しみにしていただけに、ちょっとがっかり。原因はどうやら”剪定”のようです。1本は剪定して、もう1本は剪定をしなかったようです。美味しい実をつけるためには、適切な時期に適切な選定が必要のようです。かぼすの適切な剪定時期は2〜3月だそうで、最近は木の剪定がちょっと面白いなあと思っているので、今度自分でやってみようかなと思います。これで、来年かぼすがわんさか実ったら、、、、宝くじがあたったらみたいなトーンで『欲』がかぼすに伝わってしまいそうですが、間違いなく剪定にはまりそうです。

「処暑」綿柎開 天地始粛 禾乃登

【 二十四節気 】
処暑 しょしょ

【 七十二候 】
初候 / 綿柎開 わたのはなしべひらく(8月23日頃) ・・・綿を包むガクが開き始める頃
次候 / 天地始粛 てんちはじめてさむし(8月28日頃)・・・ 天地の暑さがようやくおさまり始める頃
末候 / 禾乃登 こくものすなわちみのる(9月2日頃)・・・ 稲が実る頃。「禾」は稲穂の実りの象形文字

立秋が過ぎ「処暑」になりました。「処」には止まるという意味があり暑さが峠を超え、段々と和らぐ頃
と言っても日中はまだまだ暑さ厳しいですね。

ただ朝晩は外に出ると少しひんやりした空気を感じるようになり夏の終わりを告げる涼しげな虫の声もひと声大きくなってきました。



旬を迎えた無花果、花がない果実と書いていちじく。その名の通り外に花は咲きませんが、実は実の中のつぶつぶが無花果の花だそうです。前回、いちじくはそのまま食べるより加工したほうが好みです、、、なんて言いましたが撤回。今年は甘くて美味しいできのいい実がなり、食べ頃を食べたら、そのままも美味しいと感じました。



いちじくは夏に実をつけるものと秋に実をつけるもの、夏と秋に両方に実をつけるものとあるとのことで、うちの木は夏と秋両方に実をつける木。植えた親もそのことを実がなってから知ったようで、長く楽しめてラッキーだっだよう。と言っても、最初についた実の方が大きくて甘く、段々と小さくなっていくようです。



実はいちじくは不老長寿の果物と言われていて、カリウム(血圧抑制)、食物繊維ペクチン(整腸)、タンパク質分解酵素 (消化促進)などを含む栄養面に優れた果物だそうです。それを聞いたら、毎日食べたらよさそうだ、と単純な欲が出て人間イヤなものです

毎年、採れたいちじくやブルーベリーは母がジャムにします。いちじくの実は、水分が多いのか見た目より少ししかできない、と嘆いていました。ジャム作りの最後、レモンなどの酢を入れるのですが、ない時はかぼすを絞って入れています。母はかぼすの味が強くなるから少しだけいれると言いますが、私はこのかぼすが強い感じも美味しいなと思っています。かぼすも実り始め、旬を迎えます。次回は、このかぼすのことを書きたいと思います。

「立秋」 涼風至 寒蝉鳴 蒙雨升降

【 二十四節気 】
立秋 りっしゅう

【 七十二候 】
初候 / 涼風至 すずかぜいたる
次候 / 寒蝉鳴 ひぐらしなく
末候 / 蒙雨升降 ふかききりまとう

暦の上では立秋となり少しずつ秋の気配が感じられる頃
まだまだ暑すぎてぴんときませんが
数日前より急に日が短くなってきたのを感じます
立秋も5日ごとの3つの時候を経て次は「処暑」です

大活躍のノニックスタンブラー

立秋の初め、熱風の中に秋の涼しい風が入り混じり
お盆過ぎの中頃では、ひぐらしや鈴虫などの鳴く声が目立つようになり
終わり頃には山に白く深い霧が立ち込み、朝夕は涼しく感じられるようになる


夕方になるとトンボが飛び始め
ひぐらしや鈴虫の鳴き声が聞こえてくる、、、
夏の夕暮れ時、いいですよね〜
山に近いところや高台のお家では割と早くからひぐらしの声が
聞こえているのではと思います

いつか行った九重のキャンプ場


昆虫も暑さには意外にデリケートのようです
例えば鈴虫が活発に鳴く気温は15〜30度だそうで
そういえばうちの庭で鳴くクマゼミも、午前中は
何デシベルあるのかと測りたくなる大音量で鳴きますが
お昼過ぎの日中一番暑くなる頃には鳴き止みます
そして夜中には鳴かないので、クマゼミの活発になる
気温はとっても狭いのかもしれません

8月でも朝晩は寒いくらいの山の中


それにしても、すぐ近隣にはセミがとまる木々がないので
毎年うちの木にクマゼミが大集合、その鳴き声と言ったら
近所迷惑になっていないか気になるレベルです

たまに、迷い込んで家の壁にとまった
ミンミンゼミが「ミーンミーン♪」
ツクツクボウシが「ツクツクボ〜シ♪」と聞こえると
田舎の祖父母の家で過ごした夏休みを思い出したり
小学生の頃の夏が蘇り「行かないで〜」と愛おしくさえ思えてきます

それくらいうちではクマゼミが大占拠、、、
アブラゼミもいるような気もしますが、
セミの中で一番体が大きく、人が通るたびに慌てふためき飛び回り
悲鳴にも似た鳴き声をあげ、必ずおしっこをひっかけていくという
毎朝恒例の出会いがあるので、クマゼミしか目に入りません

なんだかその勢いで色々なところにぶつかり
寿命を終えているような気もして
地上に出てからの命はとっても短いのに気の毒になってきます

なので、毎日そ〜っとそ〜っと木の側を通り
いかにセミに気配を感じさせないように家を出れるか
毎年の私の夏の日課となっています(大袈裟、、、)

いつかの”ゆふいん”の小川(少しでも涼しげな画像を、、、)

一体何の話をしているのかと思われるかもしれませんが
災害さえなければ、やはり私にとって夏は
昔から一番好きな季節だということです

暑い暑いと言いながらアイスを食べたり
セミの声をうるさく思ったり
地味な夏しか過ごしていませんが
なんだかんだ好きなのです

猛暑のなかった小学生の頃の夏
「にっぽんの夏」返ってこないかな、、、

とここら辺で
今日もしっかり、とりとめない話で終わります。。。

















「土用」

梅の土用干し(どようぼし)
今年は梅雨明けが遅かったので立秋前ぎりぎりです
年季の入ったざると甕(かめ)
甕に関しては蓋の両側が割れてしまっておりますが、、、
梅干しや糠漬けなど甕に入っていると
不思議と美味しくなっているような気がします
実際、陶器は塩分や酸に強いので
やはり昔から使われているものには
適している理由があるのですよね

猫が撮影ゾーンに入ってくると嬉しくなりつい一緒に、、、猫好きあるある。。

お店には垣野さんの素敵な甕がひとつ並んでます
白くてつやっとした綺麗な甕です

蓋をとった時、覗き込む感じが
なんだかよいなと思います
抱き抱えるように運ぶ甕
自然と愛着も湧きそうです


さて、うなぎを食べる「土用の丑の日」
この「土用」は季節の変わり目の立夏・立秋・立冬・立春の
直前の約18日間の期間のことを言い、年に4回あるそうです
それぞれに丑の日があるので「土用の丑の日」は一年に何回もあるとのこと
一般的には、夏の土用にある丑の日を「土用の丑の日」と呼んでいるそうです


土用の中でも立秋の前の日差しの強くなる18日間に
「土用干し」もあります(梅雨明けからの時期ですね)
虫干しともいい、衣類や書籍、田んぼ、そして梅を天日干しする夏の行事
昔は各家々が着物や書物、梅干しなどを干す光景が広がり
それは一世一代の夏の行事だっとのではと想像します

田んぼも土用の期間に水を抜いて土を乾かし
稲穂がしっかりと根を張り、風に強く育ち
よく実るといわれているそうです

庄内原神楽保存会


農業と関連してくるのが豊作を祈ったり
神様へ奉納する「お神楽 」の中で
土用が出てくるものがあります
お神楽が盛んなここ大分では
庄内地域特有の舞い「日割り」という演目があります
(※「地割り」と呼ばれる地域もあります)

季節を五柱の神々に分け与える演目で
東を木の神に春、南を火の神に夏、西を金の神に秋、北を水の神に冬
に分け、最後に各季から18日をひき計72日を「土用」として
中央を土の神に分け四季を五分割する暦作りの舞です

見どころは、荒くれ者の土の神が
「神の姿にして神の心にあらず〜!!」と言われ
四季を分けてもらえず、怒り悲しみ暴れまくのですが
その後無事「土用の日」を分けてもらい喜ぶ
その激しく変わっていく感情の舞が迫力と熱量があって
とにかく面白いのです

庄内子供神楽

トータル1時間近く
重たい面と衣装を着ての迫真の舞に
息ぴったりのお囃子と太鼓

地域や流派によっても多種多様なお神楽
見どころや魅力は満載ですが
とまらなくなってきたので今回はこの辺で、、、

大暑 桐始結花 きりはじめてはなをむすぶ

採れたばかりのブルーベリーといちじくを狙う愛猫

【 二十四節気 】 大暑 たいしょ
【 七十二候 】 桐始結花 きりはじめてはなむすぶ

<大暑>
一年でいちばん暑さの厳しく感じられる頃
なんと次はもう立秋です(は、はやい、、、)

暑さをしのぐいろいろな工夫もあちこちで見られる時期
「土用の丑」もこの期間に
暑気払いのビアガーデンや夏祭りも賑わいを増す頃

打ち水や風鈴を下げるところも今は少なくなってきたかもしれませんが
個人的にいつか「風鈴市」をお店でやりたい、、、
言い続けていたら実現するかなと安易ですが言い続けたいと思います


<桐始結花(きりはじめてはなむすぶ)>
家具などでよく使われる桐
その桐の花ってあまり目にすることがないように思います
薄紫色をしているらしく馴染みのある?ところでは
五百円玉硬貨に描かれているのがそのようです
昔から神聖な木とされてきたのですね



毎年この時期になると採れ出すブルーベリーやいちじく
いちじくでかい!と思いましたが最初の数個は大きいのだとか

果実が採れ出したら始まる
鳥と蟻と人間の攻防戦
少しずつとって美味しいね〜なんて
悠長なことは言ってられないくらい
鳥も蟻も美味しい頃合いを発見するのが早い
鳥が先か蟻が先かはたまた人間か、、、

いちじくはドライやジャムなど
加工したもののほうが個人的には好きですが
ブルーベリーは冷凍保存ができますし
いつ何時食べても酸味が感じられて
そのまま食べるのが美味しいですね

季節の花:ヤマゴボウと向日葵(装花:クロシェットデボアさん)


この時期のそれぞれのおうちの「暑気払い」
聞いてみたいですね

暑さには強い方だと思っていましたが
夜はさすがにエアコンをつけて寝ないと
危ないなと感じる2023年夏
(でもまだつけないで寝ています。。)

何かの題名みたいになってしまいましたが
どうか少しでも涼を感じる夏を過ごせますように

小暑 温風至 あつかぜいたる

久しぶりに靄のない別府湾:高崎山

【 二十四節気 】 小暑 しょうしょ
【 七十二候 】 温風至 あつかぜいたる

夏至から小暑に変わり日は短くなり始めるのに
暑さはこれから本番
梅雨明けももうすぐ
ぎらぎらと照りつける夏がやってきます

本格的な夏の到来に向けて
暑さを乗り切る準備を少しずつ、、、

しまってあった風鈴や団扇を出したり
まずはアナログなところから
色々な手法で涼を感じる準備です

澄んだ日は大分市がはっきりと見渡せます


そして何より旬な食べ物で夏バテ防止です
とうもろこし・にんにく・青唐辛子・しそ
ゴーヤ・みょうが、、、
あげたらキリがありませんが
なんと言っても夏バテ最強なうなぎ
実のところ冬眠前の栄養をたっぷり蓄えた
秋が旬らしいですね

それから夏祭り
祭りと四季の関係も深く
農業中心だった昔の人たちの風習
春は豊作を願い、
夏は台風や大雨・害虫などの被害が少ないことを願い、
秋は収穫を感謝する祭り


大分では先陣を切って
毎年7月5、6、7日の三日間
「長浜祭り」が開催されています
私の目当ては「お神楽」
大のお神楽好きなので、5年前に大分に戻ってきてからは
見に行ける限りのお神楽を見に行っています

お神楽が盛んな県は全国にも多々ありますが
大分もそのひとつ
数えきれないほどの保存会があります
場所によって流派や舞い、お囃子、演目など
明確な違いがあり、細部にわたると全く同じものは
ないのではというほどそれぞれに特色があり
歴史も古く奥が深くて面白いのです


といつもお神楽の面白さについて話したくなりますが
一方的に情報が流れるインスタには
いつもなんとなく書きづらさがあったので
自由気ままにこちらのブログだけにつらづらと
書いていこうかと思います

読んでくださっている方もわからないブログですが
私にはこれくらいがちょうどよい感じです

店主のきまぐれな雑記ですが
もし覗いてくださる方がいましたら
時折思い出して寄っていただければ幸いです

茅の輪くぐり

予報通り雨が降り続き
警戒警報もでているところもあるようです
本日オープンしておりますが
お越しの際はどうぞお気をつけてご来店ください

今年も例年のごとく日出若宮八幡神社の
茅の輪を八の字にくぐってまいりました

「夏越の大祓い」
上半期の穢れを祓い疫病退散、無病息災、
家内安全をお祈りするもの

体力無くなってきてるなあと感じるこの頃
古くから伝わってきた先人の方法にあやかって
一旦気合を入れ直す意味でも穢れをはらって
また新たに下半期スタートです

雨に濡れた茅の輪や社殿もなかなかよいものです

茅の輪は7月2日までくぐれるそうです

夏至 菖蒲華(あやめはなさく)

29日(木)は臨時休業となっております
明日は定休日のため連休となり
ご迷惑をおかけいたします
本日は通常通りオープンです

季節の暦
七十二候「菖蒲華」(あやめはなさく)

菖蒲がはなさくころ
菖蒲(あやめ)といえば4年前のオープン年に
別府の”神楽女湖”に菖蒲(しょうぶ)を
見に行ったことを思い出しました

神楽女湖に咲いているのは花しょうぶ
あやめ しょうぶ どちらも”菖蒲”と漢字で書き
姿も似ていて、さらに「いづれあやめかかきつばた」と
杜若(かきつばた)も加わってますます見分けがつきません、、、
なんてことをつらづら書いていたことが懐かしいです

2019年撮影 神楽女湖



今年は一歩進んで、、、?
簡単な見分け方の一文を見つけました
花びらの付け根が違うそうです
・あやめ 網目状
・しょうぶ 黄色
・かきつばた 白い筋

ほ〜、ひとつまた覚えた気がしますが
また来年には「見分け方は、、、」と
同じことを言っているかもしれません

1枚目はあやめとは全く関係のない写真ですが
いただいたハーブやグリーンの花たち
活けていただき窓辺に並べたら見た目に涼しげ

ここのところ物凄い蒸し暑さなので
グリーンの爽やかさでちょっとでも
気分が和らぐといいなと思います





別府湾と さんふらわあ号

本日はまた気持ちいいそよ風が吹いていて
うちの愛猫も縁側でまさにゴロニャンと気持ちよさそうです

二十四節気では昨日「夏至」を迎え
七十二候では「乃東枯(なつかれくさかるる)」
(※これから夏の花が咲いていく中で枯れていく
うつぼ草の珍しさを表したとか)
いよいよ夏へと突入です



日が長くなり始めた5月頃から
夕方便のさんふらわあ号が別府湾を
ゆっくりと進むのが見えます

太陽のマークが夕暮れの空に映えて
それをぼーっと眺めるのが好きです

ですが、
実はこの写真は昨年の5月に撮ったもの
今年は霞なのか、何か色々飛んでいるのか
とにかくモヤがかかっている日が多く
なかなか綺麗な夕暮れ時の別府湾が見られません

そもそもモヤって何なのだろうと
ちょっと見てみると
「空気中に浮遊する細かい水滴や吸湿性の
微粒子により見通しが悪くなっている状態」とあり
そうか今年はいつも以上に湿気が多く
だから体が重たいような疲れやすいような、、と
年齢からきているかもしれないことは置いといて
勝手に納得してしまいました



お店の窓からはモヤは遠くに見えて
これはこれで幻想的に見えますが
そもそも自分の周りの空気中も
同じ状況なのかもしれませんね

なんだか急に取りとめのない話を
長々としましたが、、、
いつの間にか頓挫してしまった
「二十四節気七十二候ブログ」
また再開しようかなと、いつもながら
気まぐれ店主のひとり言でした

本日も12時から18時まで
ご来店お待ちしております!