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小雪 しょうせつ

【 二十四節気 】
小雪 しょうせつ 11月22日頃

【 七十二候 】
初候 / 虹蔵不見 にじかくれてみえず(11/22 頃)
・・・曇り空が多くなって虹を見る機会が少なくなる頃
次候 / 朔風払葉 きたかぜこのはをはらう(11/28 頃)
・・・ 「朔風」は北風のことで、冷たい北風が木の葉を落とす頃
末候 / 橘始黄 たちばなはじめてきばむ(12/3 頃)
・・・ タチバナの実が黄色く色づき始める頃

11月最後の日
日中は暖かだった九州もようやく
二十四節気でいう「小雪 しょうせつ」らしく
太陽の光りが遠くなり曇り空の多い
冬らしい色になってきました

今年もクロシェットデボアさんにお願いしていた
テーブルツリーが届きました
やっぱりこの杉の香りがたまらなくよく
テーブルにちょこんと並ぶ姿にも癒されます

小雪(しょうせつ)から大雪(たいせつ)に向かって
陽射しが弱くなり北風が木の葉を落とし
いちょうや柑橘類は黄色く色づくころ
寒さが厳しくなり冬支度やお歳暮・年末の準備に向けて
忙しくなってきますね

そして何年越しと言っていいかのオンラインショップが
やっと近々オープンできそうです
なんだかタイミングが違う気もしますが
オープンしましたらまたお知らせいたします

引き続き林裕司さんの陶展も開催中です
個別にご紹介したいお皿や鉢物、ピッチャーなど、、、
こちらも追ってご紹介してまいります

11月末日の本日も18時までご来店お待ちしてます

林 裕司 陶展 「 むすひ 産魂 」
– 海の階 umi no kizahashi - 
11月23日(木) 〜 12月12日(火) 12時 – 18時 
■ 作家在店日 11/23(木)、12/2(土)、12/3(日)
■ 会期中休み:水曜定休日のみ

立冬 りっとう

【 二十四節気 】
立冬  りっとう 11月8日頃

【 七十二候 】
初候 / 山茶始開 つばきはじめてひらく(11/8 頃)・・・さざんかが咲き始める頃
次候 / 地始凍 ちはじめてこおる(11/13 頃)・・・ 大地が凍り始める頃
末候 / 金盞香 きんせんかさく(11/18 頃)・・・ 水仙の花が咲き始める頃

暦の上では、8日から「立冬」となりました。朝晩の冷え込みが増し、日中の日差しも弱まり、木枯らし1号が吹いて、これから冬が始まりますよ〜っという季節のお知らせの頃。ラジオでは、紅葉のお知らせをしていたかと思ったら「こたつ開き」の話もでてくるくらい朝晩の冷え込みをすごく感じるようになりました。


とはいえ、大分の紅葉の見ごろはこれから。写真は数年前紅葉の時期に行った志高湖と富貴寺。山全体が色づく東北の紅葉には敵いませんが、悠々自適な白鳥を横目に色づく木々を見ながら湖を一周するのもなかなかよいものです。とくにこの時期、ふかふかの落ち葉の上でのキャンプは最高です。

九州最古の木造建築物であり国宝に指定されている富貴寺、上を見れば色づくいちょう、下を見ればいちょうの絨毯、紅葉の時期のライトアップは本当に見事です。まだまだ大分に帰ってきてから見れていない紅葉の名所、耶馬溪や文殊仙寺、岡城跡や用作公園などなど、、、見たいところがたくさんです。

大分の紅葉すでに終わっているところも、、、
実は立冬に入った8日、とても久しぶりに久住山に登ってきました。残念ながら紅葉の時期はすっかり過ぎており冬の色でしたが、風もなく登山日和な暖かな日差しと気候で、とても気持ちの良い登山を楽しめました。4年前の由布岳に続く何十年ぶりかの大分の山、久住山。

自分的には由布岳の方がきつく感じましたが、標高は久住山の方が200mも高い。一気に上り詰める由布岳とのぼり下り平坦な道も多い久住山、その違いなのでしょうね。ちなみに大分で一番高い山は、久住山のお隣の「中岳」。九重連山に属する山が標高の上位に入っています。どうりで紅葉シーズンもひと足早いわけですね。

どちらにしても山登りの楽しみは、自然の景色と達成感、そして山の上で食べるカップヌードルと帰り道の温泉。どの山を登ってもこれは格別だと改めて再認識した大分Uターン後のたった2回目の登山日、、、なんだか一年に何回も登ってるような口ぶりですみません。。。山登りは年に1、2回ペースが自分の体力的にもちょうどよさそうだとも再確認しました。ところでそんな標高の高い山に、色々な方面からたくさんの園児たちが登っていたことに感心、そしてず〜っと元気。小さい体でそのエネルギー、どこに蓄えているのかと本当に驚きでした。いいですね、山の上で子供の声、元気をもらいます。


さて、立冬の初候「つばきはじめてひらく」とありますが、椿の仲間のさざんかが中でも先立って咲くのだそう。花の形状も違いますが、大きく違うのは椿は花首からぽとっと落ち、さざんかは花びらが散っていく、、、どちらも近くで咲いているのに、言われてみればそうかもとしか気づいていませんでした。今度はそんな違いにも気を留めて、椿とさざんかを見てみようと思いました。

「霜降」 霜始降 霎時施 楓蔦黄

【 二十四節気 】
霜降 そうこう 10月24日頃

【 七十二候 】
初候 / 霜始降 しもはじめてふる(10/23 頃)・・・霜が降り始める頃
次候 / 霎時施 しぐれときどきほどこす(10/28 頃)・・・ 小雨がしとしと降るようになる頃
末候 / 楓蔦黄 ふうかつきなり(11/2 頃)・・・ モミジやツタの紅葉が始まる頃

よく庭先で見かける柿の木、この枯れ木にしなってなっている感じがいいですよね。


二十四節気では「寒露」が過ぎ「霜降」となりました、、、という記事をあげようと途中になってしまい、あれよあれよともう2日後には「立冬」です。今頃この記事を書くのもどうかなと思いましたが、飛ばすのも何となく気持ちが悪いので、いつにも増して何の意味があるのかわからない四季雑記となりそうです。。。

白く可愛い秋明菊


「霜降」秋の最終期、朝露が霜へと変わる頃。
霜が降り始め、小雨がふるようになり、山は紅葉で色づいていく、、、七十二候に記してあるように、季節の移ろいはこまやかに冬への準備をしていくのですが、年々秋が秋でないような暖かさ。今年の3連休にかぎっては日差しが差すくらいの夏日となり、秋晴れで嬉しいなを通り越して、各地の災害を見ても地球の悲鳴を見過ごせない状況となっています。

そんなことを書きながらも何もできない自分、いやしていない自分、不甲斐ないですね。。。

おそらく「丸葉縷紅」と書いて「マルバルコウ」という野草。見過ごしてしまいそうな小さな野草です。


二十四節気・七十二候を見ていくことは、自然と共存しながら慎ましく四季ある生活の中で生きてきた昔の日本人の知恵や教えがあるように感じて、そんな意味でも先人の四季のうつろいをなぞらえ感じていきたいなと、そう思った次第です。

なんだか反省文のようになりましたが、これからもつらづらと四季雑記を書いていきたいと思います。

場所柄とってもとっても生えてくる健気でたくましい秋桜





「寒露」鴻雁来 菊花開 蟋蟀在戸

【 二十四節気 】
寒露 かんろ

【 七十二候 】
初候 / 鴻雁来 こうがんきたる(10月8日頃) ・・・ガンが渡来し始める頃
次候 / 菊花開 きくのはなひらく(10月13日頃)・・・ キクの花が咲き始める頃
末候 / 蟋蟀在戸 きりぎりすとにあり(10月18日頃)・・・ キリギリスが家の中で鳴き始める頃

いつの間にか「秋分」の時期は過ぎ「寒露」となりました。
寒露・・・草花に降りる露が冷たく感じる頃

朝晩冷え込む日がありましたが、ここ数日は秋の空気、気持ちの良い秋晴れが続いていてほっとしています。


秋を表す言葉に「食欲の秋」「天高く馬肥ゆる秋」「秋の日はつるべ落とし」という言葉がありますが、今でも何となく空を見上げたり、夕暮れ時になったらつぶやいたりしている言葉ですよね。天高く馬肥ゆる秋は、中国からきた言葉で、元の由来となった詩は想像する清々しい意味合いとは違うようで、収穫物を奪いにくる肥えた馬に乗った敵を警戒する言葉だったとか。

また、秋の日のつるべの “つるべ”とは、井戸水を組み上げる時に使われる道具のことらしく、こちらも現代人はほとんど見かけるものではないですが、こうやって言葉だけ残っていくのも、その言葉が持つ響きに共感する部分が多い日本人の特質だったりするのでしょうか。

秋は収穫の季節、そして日本全国で収穫の感謝と翌年の豊作を祈願する秋祭りが行われ、秋もお祭りが多い季節。毎年「茅の輪くぐり」でお世話になっている日出若宮八幡神社でも10月14日、15日は秋の「例大祭」が行われます。


今年は4年ぶりに規模を縮小せずに行うそうで、個人的に祭りの楽しみどころな「お神楽奉納」と露店はもちろん、「毛槍捻り演武 」や「海上渡御」そして17年ぶりに復元奉納される「辻間楽」など、神社ならではの神幸祭も見どころです。


あっという間に過ぎゆく過ごしやすい秋の気候、みなさんそれぞれに楽しみごとがあるかと思います。このまま穏やかな秋晴れを満喫できるとよいですね。

「秋分」 雷乃収声 蟄虫培戸 玄鳥去

【 二十四節気 】
秋分 しゅうぶん

【 七十二候 】
初候 / 雷乃収声 かみなりすなわちこえをおさむ(9月23日頃) ・・・雷が聞こえなくなる頃
次候 / 蟄虫培戸 むしかくれてとをふさぐ(9月28日頃)・・・ 冬支度のため虫たちが土に潜る頃
末候 / 玄鳥去 みずはじめてかるる(10月3日頃)・・・ 田んぼの水が抜かれ収穫の最盛期の頃

春分と同じように昼と夜の長さが同じになる頃。陽が落ちるのが本当に早くなりましたね。これから段々と夜が長くなり冬に向かっていきますが、日中が短くなっていくこの時期、変な焦燥感みたいなものが出てくるのは私だけでしょうか。「暑さ寒さも彼岸まで」言葉通りぐっと秋の気温になったかのように感じましたが、今年は来週また、蒸し暑さが戻ってくるようです。

二十四節気のうち「春分」と「秋分」だけ祝日なのは何か意味がありそうですね、と前回お話ししましたが、やはり古くからの風習でお彼岸とも関係しているようです。


その昔「春季皇霊祭」と「秋季皇霊祭」という宮中の霊を祀る儀式が、春分の頃、秋分の頃にそれぞれ執り行われ、それが国民の祝日に変わったのだそう。現代のお墓参りとも通じており、春分の日と秋分の日を”中日”として7日間「お彼岸」の期間と定められ、みなさんこの期間にお墓参りへ行ってご先祖様を供養したり感謝したりしていますよね。かくいう私も、昨日お墓参りにいってまいりました。

終盤にはお供えしたおはぎをいただくのが楽しみ、、、。春は牡丹の「ぼたもち」、秋は萩の「おはぎ」同じものですがお彼岸の時期に咲く花によって、言い分けられていることはご存知の方も多いかと思いますが、とはいえいつでも食べられる和菓子、みなさんはどちらの呼び方が馴染んでいますでしょうか。ちなみに私は「おはぎ」ですが、お店でどちらが多く書かれているかにもよるかもしれませんね。



話がそれましたが、二つの祝日の「由来」はあまり知られていないかと思いますが、今ではもっと親しみやすい意味合いで、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」、秋分の日は「先祖をうやまい、亡くなった人々をしのぶ日」として祝日に関する法律に定められているそうです。

あと、大きい季節の変わり目として、この時期に体を労わりましょうという意味合いもあるようです。確かにこの二つの季節の変わり目、体調崩しやすいですよね。私はこの時期、寒暖差アレルギーの鼻炎との闘いです。

秋分のこの日は穏やかな景色。先日の雷雨では、山の向こう側から物凄い稲光が近づいてきました。


天候も季節の変わり目は動きが激しいですよね。というのも、数日前夕方になると雷雲がものすごい雨と稲光とももに別府の山の向こうから近づいてくるのが見えて、すぐ近くで何度か雷が落ちたからです。ご近所さんに聞いてみると電子機器が壊れたり、停電したところもあったそう。

強烈な音と光、そしてバケツをひっくり返したようなどしゃぶり、急な天候の変わりように自然がパワーアップしてしまうと、人間は本当になす術がないですね。なので、季節の候で雷が聞こえなくなる頃なのだと言われるとほっとします。


稲光、つい写真に納めようとしましたが、物凄い早さで通り過ぎました。そんな写真よりせっかく秋桜が咲き出して活けてみましたので、そちらを。この秋桜、秋だけでなく毎年初夏も咲くのですが、やはり秋に咲いている方が似合いますね。そしてアフリカのかごとも何となく合うなあと思い並べてみました。どこにでも見かけて親しみのある秋桜、何度目にしても新鮮な気持ちで可愛らしい花だなと思います。秋もたくさんの花々が咲く時期。10月にはクロシェットデボアさんの「秋の出張花屋」の予定です。ぜひ楽しみにしていてくださいね。

「白露」 草露白 鶺鴒鳴 玄鳥去

【 二十四節気 】
白露 はくろ

【 七十二候 】
初候 / 草露白 くさのつゆしろし(9月8日頃) ・・・草の露が白く見える頃
次候 / 鶺鴒鳴 せきれいなく(9月13日頃)・・・ セキレイが鳴き始める頃
末候 / 玄鳥去 つばめさる(9月18日頃)・・・ ツバメが南下する頃

「処暑」が終わり「白露」となりました。約15日過ぎると次は「秋分」です。二十四節気のうち春分と秋分だけ祝日ですね。意味がありそうなので、その辺はまた秋分の日にでも。白露、夜中に大気が冷え、草花や木に朝露がつく頃。昔の人はこの露が白濁して見えることを夏から秋への交代の目印にしていたそうです。まだ露らしきもの見かけませんが、早起きして草花を見たら、露がついているのかもしれませんね。


家のかぼすが実り出しました。初夏から出回っていますが、9月10月が一番香りもよく味も美味しいと思います。毎年つくっているかぼすシロップ、いつも果汁を絞ってシロップと合わせていますが、今年はきび砂糖につけてみました。さて、美味しくできるかな。皮は苦いのでピールにと思いましたが、ピールにしてもなかなかの苦さ、見た目も悪いけどまあ食べられなくはないな、と。なんせ、大ざっぱな人間なので、半分レシピ通り、半分テキトーにつくってしまうのでしょうがないですね、、、



かぼすは、ビタミンCたっぷり。中に含まれるクエン酸は胃腸が弱っている時や頭痛や疲れがある時などに効果があるので、夏の疲れが出やすい今の時期にぴったりですね。

かぼすとすだち、よく似ていますが、かぼすは大分の名産、すだちは徳島の名産。すだちは一年中全国的に出回っていますが、かぼすは8月から11月に出回り、この時期最も旬を迎えて一番食卓に並びます。似ているようで、香りも味も全く違いますよね。もちろん、どちらも美味しくそれぞれに違うよさがあります。東京にいた頃はすだちを使っていましたが、大分に帰ってきてからはかぼす一択。スーパーにたくさん出回り、庭に植えているお家も多いので、大分に住んでいたらかぼすだらけになるのは当たり前ですね。みなさん、それぞれおすすめの食べ方があるかと思いますが、私は”しらすにかぼすだけをかけて食べる” 。日出町の隣町、杵築のしらすも美味しいので、この組み合わせが最高に美味しいなあと思っています。まあ、何でも美味しいですけど。

うちにはかぼすの木は2本あるのですが、今年はこの2本のうち1本しか実っておらず、今年は表年なのでたくさん採れるぞ〜!と楽しみにしていただけに、ちょっとがっかり。原因はどうやら”剪定”のようです。1本は剪定して、もう1本は剪定をしなかったようです。美味しい実をつけるためには、適切な時期に適切な選定が必要のようです。かぼすの適切な剪定時期は2〜3月だそうで、最近は木の剪定がちょっと面白いなあと思っているので、今度自分でやってみようかなと思います。これで、来年かぼすがわんさか実ったら、、、、宝くじがあたったらみたいなトーンで『欲』がかぼすに伝わってしまいそうですが、間違いなく剪定にはまりそうです。

「処暑」綿柎開 天地始粛 禾乃登

【 二十四節気 】
処暑 しょしょ

【 七十二候 】
初候 / 綿柎開 わたのはなしべひらく(8月23日頃) ・・・綿を包むガクが開き始める頃
次候 / 天地始粛 てんちはじめてさむし(8月28日頃)・・・ 天地の暑さがようやくおさまり始める頃
末候 / 禾乃登 こくものすなわちみのる(9月2日頃)・・・ 稲が実る頃。「禾」は稲穂の実りの象形文字

立秋が過ぎ「処暑」になりました。「処」には止まるという意味があり暑さが峠を超え、段々と和らぐ頃
と言っても日中はまだまだ暑さ厳しいですね。

ただ朝晩は外に出ると少しひんやりした空気を感じるようになり夏の終わりを告げる涼しげな虫の声もひと声大きくなってきました。



旬を迎えた無花果、花がない果実と書いていちじく。その名の通り外に花は咲きませんが、実は実の中のつぶつぶが無花果の花だそうです。前回、いちじくはそのまま食べるより加工したほうが好みです、、、なんて言いましたが撤回。今年は甘くて美味しいできのいい実がなり、食べ頃を食べたら、そのままも美味しいと感じました。



いちじくは夏に実をつけるものと秋に実をつけるもの、夏と秋に両方に実をつけるものとあるとのことで、うちの木は夏と秋両方に実をつける木。植えた親もそのことを実がなってから知ったようで、長く楽しめてラッキーだっだよう。と言っても、最初についた実の方が大きくて甘く、段々と小さくなっていくようです。



実はいちじくは不老長寿の果物と言われていて、カリウム(血圧抑制)、食物繊維ペクチン(整腸)、タンパク質分解酵素 (消化促進)などを含む栄養面に優れた果物だそうです。それを聞いたら、毎日食べたらよさそうだ、と単純な欲が出て人間イヤなものです

毎年、採れたいちじくやブルーベリーは母がジャムにします。いちじくの実は、水分が多いのか見た目より少ししかできない、と嘆いていました。ジャム作りの最後、レモンなどの酢を入れるのですが、ない時はかぼすを絞って入れています。母はかぼすの味が強くなるから少しだけいれると言いますが、私はこのかぼすが強い感じも美味しいなと思っています。かぼすも実り始め、旬を迎えます。次回は、このかぼすのことを書きたいと思います。

「立秋」 涼風至 寒蝉鳴 蒙雨升降

【 二十四節気 】
立秋 りっしゅう

【 七十二候 】
初候 / 涼風至 すずかぜいたる
次候 / 寒蝉鳴 ひぐらしなく
末候 / 蒙雨升降 ふかききりまとう

暦の上では立秋となり少しずつ秋の気配が感じられる頃
まだまだ暑すぎてぴんときませんが
数日前より急に日が短くなってきたのを感じます
立秋も5日ごとの3つの時候を経て次は「処暑」です

大活躍のノニックスタンブラー

立秋の初め、熱風の中に秋の涼しい風が入り混じり
お盆過ぎの中頃では、ひぐらしや鈴虫などの鳴く声が目立つようになり
終わり頃には山に白く深い霧が立ち込み、朝夕は涼しく感じられるようになる


夕方になるとトンボが飛び始め
ひぐらしや鈴虫の鳴き声が聞こえてくる、、、
夏の夕暮れ時、いいですよね〜
山に近いところや高台のお家では割と早くからひぐらしの声が
聞こえているのではと思います

いつか行った九重のキャンプ場


昆虫も暑さには意外にデリケートのようです
例えば鈴虫が活発に鳴く気温は15〜30度だそうで
そういえばうちの庭で鳴くクマゼミも、午前中は
何デシベルあるのかと測りたくなる大音量で鳴きますが
お昼過ぎの日中一番暑くなる頃には鳴き止みます
そして夜中には鳴かないので、クマゼミの活発になる
気温はとっても狭いのかもしれません

8月でも朝晩は寒いくらいの山の中


それにしても、すぐ近隣にはセミがとまる木々がないので
毎年うちの木にクマゼミが大集合、その鳴き声と言ったら
近所迷惑になっていないか気になるレベルです

たまに、迷い込んで家の壁にとまった
ミンミンゼミが「ミーンミーン♪」
ツクツクボウシが「ツクツクボ〜シ♪」と聞こえると
田舎の祖父母の家で過ごした夏休みを思い出したり
小学生の頃の夏が蘇り「行かないで〜」と愛おしくさえ思えてきます

それくらいうちではクマゼミが大占拠、、、
アブラゼミもいるような気もしますが、
セミの中で一番体が大きく、人が通るたびに慌てふためき飛び回り
悲鳴にも似た鳴き声をあげ、必ずおしっこをひっかけていくという
毎朝恒例の出会いがあるので、クマゼミしか目に入りません

なんだかその勢いで色々なところにぶつかり
寿命を終えているような気もして
地上に出てからの命はとっても短いのに気の毒になってきます

なので、毎日そ〜っとそ〜っと木の側を通り
いかにセミに気配を感じさせないように家を出れるか
毎年の私の夏の日課となっています(大袈裟、、、)

いつかの”ゆふいん”の小川(少しでも涼しげな画像を、、、)

一体何の話をしているのかと思われるかもしれませんが
災害さえなければ、やはり私にとって夏は
昔から一番好きな季節だということです

暑い暑いと言いながらアイスを食べたり
セミの声をうるさく思ったり
地味な夏しか過ごしていませんが
なんだかんだ好きなのです

猛暑のなかった小学生の頃の夏
「にっぽんの夏」返ってこないかな、、、

とここら辺で
今日もしっかり、とりとめない話で終わります。。。

















「土用」

梅の土用干し(どようぼし)
今年は梅雨明けが遅かったので立秋前ぎりぎりです
年季の入ったざると甕(かめ)
甕に関しては蓋の両側が割れてしまっておりますが、、、
梅干しや糠漬けなど甕に入っていると
不思議と美味しくなっているような気がします
実際、陶器は塩分や酸に強いので
やはり昔から使われているものには
適している理由があるのですよね

猫が撮影ゾーンに入ってくると嬉しくなりつい一緒に、、、猫好きあるある。。

お店には垣野さんの素敵な甕がひとつ並んでます
白くてつやっとした綺麗な甕です

蓋をとった時、覗き込む感じが
なんだかよいなと思います
抱き抱えるように運ぶ甕
自然と愛着も湧きそうです


さて、うなぎを食べる「土用の丑の日」
この「土用」は季節の変わり目の立夏・立秋・立冬・立春の
直前の約18日間の期間のことを言い、年に4回あるそうです
それぞれに丑の日があるので「土用の丑の日」は一年に何回もあるとのこと
一般的には、夏の土用にある丑の日を「土用の丑の日」と呼んでいるそうです


土用の中でも立秋の前の日差しの強くなる18日間に
「土用干し」もあります(梅雨明けからの時期ですね)
虫干しともいい、衣類や書籍、田んぼ、そして梅を天日干しする夏の行事
昔は各家々が着物や書物、梅干しなどを干す光景が広がり
それは一世一代の夏の行事だっとのではと想像します

田んぼも土用の期間に水を抜いて土を乾かし
稲穂がしっかりと根を張り、風に強く育ち
よく実るといわれているそうです

庄内原神楽保存会


農業と関連してくるのが豊作を祈ったり
神様へ奉納する「お神楽 」の中で
土用が出てくるものがあります
お神楽が盛んなここ大分では
庄内地域特有の舞い「日割り」という演目があります
(※「地割り」と呼ばれる地域もあります)

季節を五柱の神々に分け与える演目で
東を木の神に春、南を火の神に夏、西を金の神に秋、北を水の神に冬
に分け、最後に各季から18日をひき計72日を「土用」として
中央を土の神に分け四季を五分割する暦作りの舞です

見どころは、荒くれ者の土の神が
「神の姿にして神の心にあらず〜!!」と言われ
四季を分けてもらえず、怒り悲しみ暴れまくのですが
その後無事「土用の日」を分けてもらい喜ぶ
その激しく変わっていく感情の舞が迫力と熱量があって
とにかく面白いのです

庄内子供神楽

トータル1時間近く
重たい面と衣装を着ての迫真の舞に
息ぴったりのお囃子と太鼓

地域や流派によっても多種多様なお神楽
見どころや魅力は満載ですが
とまらなくなってきたので今回はこの辺で、、、

大暑 桐始結花 きりはじめてはなをむすぶ

採れたばかりのブルーベリーといちじくを狙う愛猫

【 二十四節気 】 大暑 たいしょ
【 七十二候 】 桐始結花 きりはじめてはなむすぶ

<大暑>
一年でいちばん暑さの厳しく感じられる頃
なんと次はもう立秋です(は、はやい、、、)

暑さをしのぐいろいろな工夫もあちこちで見られる時期
「土用の丑」もこの期間に
暑気払いのビアガーデンや夏祭りも賑わいを増す頃

打ち水や風鈴を下げるところも今は少なくなってきたかもしれませんが
個人的にいつか「風鈴市」をお店でやりたい、、、
言い続けていたら実現するかなと安易ですが言い続けたいと思います


<桐始結花(きりはじめてはなむすぶ)>
家具などでよく使われる桐
その桐の花ってあまり目にすることがないように思います
薄紫色をしているらしく馴染みのある?ところでは
五百円玉硬貨に描かれているのがそのようです
昔から神聖な木とされてきたのですね



毎年この時期になると採れ出すブルーベリーやいちじく
いちじくでかい!と思いましたが最初の数個は大きいのだとか

果実が採れ出したら始まる
鳥と蟻と人間の攻防戦
少しずつとって美味しいね〜なんて
悠長なことは言ってられないくらい
鳥も蟻も美味しい頃合いを発見するのが早い
鳥が先か蟻が先かはたまた人間か、、、

いちじくはドライやジャムなど
加工したもののほうが個人的には好きですが
ブルーベリーは冷凍保存ができますし
いつ何時食べても酸味が感じられて
そのまま食べるのが美味しいですね

季節の花:ヤマゴボウと向日葵(装花:クロシェットデボアさん)


この時期のそれぞれのおうちの「暑気払い」
聞いてみたいですね

暑さには強い方だと思っていましたが
夜はさすがにエアコンをつけて寝ないと
危ないなと感じる2023年夏
(でもまだつけないで寝ています。。)

何かの題名みたいになってしまいましたが
どうか少しでも涼を感じる夏を過ごせますように