啓蟄 けいちつ

数年前に行った長崎鼻の菜の花

【 二十四節気 】(一年を15日ごとにわけたもの)
啓蟄 けいちつ  3月5日〜3月19日頃
土の中で冬籠していた色々な虫や生き物たちが土を啓(ひら)き、地上へと這い出してくる頃


【 七十二候 】(二十四節気をさらに5日ごとにわけたもの)
初候 / 蟄虫啓戸 すごもりのむしとをひらく  3月5日頃〜
冬籠りをしていた生き物たちが春の日差しのもとに出てくる頃

次候 / 桃始笑 ももはじめてさく  3月10日頃〜
桃のつぼみが膨み、花が咲き始める頃

末候 / 菜虫化蝶 なむしちょうとなる  3月15日頃〜
大根やキャベツの葉につく菜虫(青虫)がさなぎから羽化して美しい蝶となる頃


二十四節気は雨水から啓蟄へと変わりました。次はもう春分です。まだまだ寒い日が多いですが、春の旬な食べ物や動植物たちが見られるようになり、確実に春に向かっているのを感じます。

「啓蟄 」「すごもりのむしとをひらく」
春の日差しを受けて虫たちが地上へ出てくる様を「戸を啓(ひら)く」と言い表しているところが何ともよいですね。この啓(ひら)くという漢字には「閉じたものをあける・未知のものを明らかにする・教えみちびく 」という意味があるとのこと。時には農作物の天敵にもなる虫の存在であったと思いますが、春が来てるよと教えてくれる虫や生き物たちへの、敬意が感じられるような、昔の人たちが小さな命と共存していた証のような、言葉選びだなあと思いました。

綺麗な花や植物の写真だけをついつい載せがちなのですが、その周りには春を待ち侘びた虫や生き物たちも元気に飛んだり動いたりしていますよね。
数年前の3月後半に行った長崎鼻の菜の花畑。肌寒さも感じられるこの時期は、まだ虫たちもそこまで多く見られませんでしたが、花の蜜を吸いに飛んでいるミツバチやチョウ、虫たちの姿もなんだか和やかで愛おしく感じられますよね。


この日は人も少なく天気も良く、青空と菜の花の黄色一面のコントラストが本当に綺麗でした。今はまだ二 〜五分咲きらしいですが、(*長崎鼻のHPで菜の花の開花状況を教えてくれています。)これから一面に咲き誇るビタミンカラーを目に入れて、何かとパワー不足や不調になりがちな春のぐずつき感を吹き飛ばしに、また自然の力をちょっとだけ借りに行きたいなと思いました。

お店では、クロシェットデボアさんが花屋でセレクトしていた可愛らしいチューリップ、桃の花、コデマリを活けています。数本の花からも癒しとパワーをもらってます。