「寒露」鴻雁来 菊花開 蟋蟀在戸

【 二十四節気 】
寒露 かんろ

【 七十二候 】
初候 / 鴻雁来 こうがんきたる(10月8日頃) ・・・ガンが渡来し始める頃
次候 / 菊花開 きくのはなひらく(10月13日頃)・・・ キクの花が咲き始める頃
末候 / 蟋蟀在戸 きりぎりすとにあり(10月18日頃)・・・ キリギリスが家の中で鳴き始める頃

いつの間にか「秋分」の時期は過ぎ「寒露」となりました。
寒露・・・草花に降りる露が冷たく感じる頃

朝晩冷え込む日がありましたが、ここ数日は秋の空気、気持ちの良い秋晴れが続いていてほっとしています。


秋を表す言葉に「食欲の秋」「天高く馬肥ゆる秋」「秋の日はつるべ落とし」という言葉がありますが、今でも何となく空を見上げたり、夕暮れ時になったらつぶやいたりしている言葉ですよね。天高く馬肥ゆる秋は、中国からきた言葉で、元の由来となった詩は想像する清々しい意味合いとは違うようで、収穫物を奪いにくる肥えた馬に乗った敵を警戒する言葉だったとか。

また、秋の日のつるべの “つるべ”とは、井戸水を組み上げる時に使われる道具のことらしく、こちらも現代人はほとんど見かけるものではないですが、こうやって言葉だけ残っていくのも、その言葉が持つ響きに共感する部分が多い日本人の特質だったりするのでしょうか。

秋は収穫の季節、そして日本全国で収穫の感謝と翌年の豊作を祈願する秋祭りが行われ、秋もお祭りが多い季節。毎年「茅の輪くぐり」でお世話になっている日出若宮八幡神社でも10月14日、15日は秋の「例大祭」が行われます。


今年は4年ぶりに規模を縮小せずに行うそうで、個人的に祭りの楽しみどころな「お神楽奉納」と露店はもちろん、「毛槍捻り演武 」や「海上渡御」そして17年ぶりに復元奉納される「辻間楽」など、神社ならではの神幸祭も見どころです。


あっという間に過ぎゆく過ごしやすい秋の気候、みなさんそれぞれに楽しみごとがあるかと思います。このまま穏やかな秋晴れを満喫できるとよいですね。