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処暑 禾乃登(こくものすなわちみのる)

二十四節気 】処暑(しょしょ)8/23~9/6頃

処暑という言葉ですが「処」とは止まると言う意味で、つまり「ようやく暑さが収ま
り、和らいでくる頃」を意味しています。

【 七十二候 ・末候 】禾乃登(こくものすなわちみのる) 9/2〜9/6頃

稲などの穀物が実り始める頃。<こくもの>とは穀物のことで、「禾」は「いね」や
「のぎ」とも読み、稲・麦・稗・粟などの穀物を総称した言葉です。秋になるとたく
さんの穀物がみのりを迎え、冬に備えていくのですね。

庭でとれたイチジクとカボス。毎日少しずつ赤く売れていくイチジクを採っては食べ
てみますが、そのままよりジャムが一番美味しい気がします。そして大好きなカボス。
旬の時期のカボスは本当に香りが高く、何にかけても美味しくてこの時期我が家では
毎日にように食卓に並びます。

全国的にすだちの方が親みがあるかと思いますが、すだちとかぼすは全然違いますよ
ね。とそれぞれの名産地の人々は思っているかと思いますが、全国的にはあまりその
違いは知られていないようです。
すだちはこぶりで徳島が名産。スーパーなどで一年中みかけることができ、そのシェ
アは100%。カボスはもう少し大きめで大分が名産。初夏から出荷が始まり、9月ごろ
の旬に最も美味しくなります。

それぞれによさがあり、香りや酸味の特徴を知って料理で使い分けてみると面白いの
かもしれません。

とはいえ、大分に戻って旬のカボスを食すようになってからはすっかりカボスのとり
こです。焼き魚にかけたり、鍋のポン酢としてはもちろんですが、私の一押しは「茹
でしらす」にたっぷりカボスのみを贅沢にかけて食べる。はまります笑

ぜひ、旬の時期のカボスを味わってほしい。そろそろ庭のカボスがもう少し大きくなる
かと思うので、お世話になった方々に今年もささやかなおすそ分けをしようか。
そしてもちろん、カフェでホットドリンクとしてもお出ししますよー!!


処暑 天地始粛(てんちはじめてさむし)

いつかの賀来の市

二十四節気 】処暑(しょしょ)8/23~9/6頃

処暑という言葉ですが「処」とは止まると言う意味で、つまり「ようやく暑さが収ま
り、和らいでくる頃」を意味しています。

【 七十二候 ・次候 】天地始粛(てんちはじめてさむし) 8/28〜9/1頃

「粛」には、縮む、しずまる、弱まるという意味があり、空も大地もすべてが粛し、
改まるという意味があるそうです。

秋にはたくさんの秋祭り(秋例大祭)が各地で行われますが、春のお祭りや夏祭りと
どう違うのでしょうか。

日本のお祭りを語る上で欠かせないのが、農耕に関連したお祭り。
春は、種まきや田植えの時期で、豊作を願う祈願のお祭り。
夏は、害虫や災害からの厄除けの意味合いのお祭り。
秋は、収穫の感謝のお祭り。

祭りには必ず代々伝わってきた奥深い由来がそこにはあり、祈りや願いが強制的では
なく、皆で楽しみながら伝えられていく、祭りの醍醐味かもしれません。それぞれの
祭りの由来を知ることも楽しみ方が深まり面白いかもしれませんね。

大分では、一番早い大きな秋祭りは「賀来の市」でしょうか。長く大分を離れていた
私には、色々なお祭りや土地のことが今更ながら楽しく興味津々です。このお祭りの
由来も調べてから行ってみようかと。(大好きなお神楽も催されるようですし^^)

国分神楽社の大蛇退治は大蛇が4匹もでてきて迫力満点なのです♪

処暑 綿柎開(わたのはなしべひらく)

イチジク

二十四節気 】処暑(しょしょ)8/23~9/6頃

処暑という言葉ですが「処」とは止まると言う意味で、つまり「ようやく暑さが収ま
り、和らいでくる頃」を意味しています。

【 七十二候 ・初候 】綿柎開(わたのはなしべひらく) 8/23〜8/27頃

綿を包む柎(花のがく)が開き始める頃。綿の実がはじけ白いふわふわが顔をのぞ
かせた様子。冬のイメージのある綿ですが、熱帯・亜熱帯地域に分布し、ハイビス
カスやオクラを思わせる黄色い花びらが1日だけ開花し、この時期に実がはじけ、白
い綿が出てくるそうです。

写真は、夏果と秋果で成熟する時期のあるイチジクです。うちの庭のイチジクは、
8月の中旬~10月の中旬に実が成熟する秋果のいちじくです。毎日いづれかの実が赤
く熟し、はじけるとたちまち蟻がむらがるので、弾ける前に獲らなければならず、毎
日の観察が必要です。そのまま食べても美味しいですが、やっぱりイチジクはジャム
にすると最高に美味しいですね。

立秋 蒙霧升降 (ふかききりまとう)

二十四節気 】立秋(りっしゅう)8/7~8/22頃

【 七十二候 ・末候 】蒙霧升降(ふかききりまとう) 8/18〜8/22頃

立秋の末候が終わり、次は処暑の初候へと変わろうとしている頃ですが、深い霧が立
ち込める時期となりました。

この深い霧、この時期でなくとも大分の人なら高速道路を走っていると味わうことが
たくさんあるように思います。

一度夜に走っていたときに、深い霧に包まれ数メートル先も見えない中で、高速道路に
点々と続く街灯がトワイライトゾーンのようにぼやけて輝き、このままどこかへワープ
してしまうのではないかといった思いをしたことがあります。

霧が立ち込めやすいのは、別府湾からの湿った空気がすぐ近くにそびえ立つ鶴見岳や
由布岳にぶつかって霧となり、付近に滞留するためだそうで、お店から別府湾や山を
見ていても、別府全体が霧に包まれているように見えることがよくあります。

山の中の湖に立ち込める幻想的な景色の霧なら、嫌いじゃない人も多いのではないで
しょうか。

今週クロシェットデボアさんが持ってきてくださった花は、ジンジャーという花で、
生姜の花とは別になるそうですが、ユリに似て白くて気品のいい香りを漂わせてくれ
ています。夏場にもこんな綺麗な花を咲かせてくれる植物もあるのですね。

立秋 寒蝉鳴(ひぐらしなく)

二十四節気 】立秋(りっしゅう)8/7~8/22頃

【 七十二候 ・次候 】寒蝉鳴(ひぐらしなく) 8/13〜8/17頃

朝晩がだんだんと涼しく感じ、ひぐらしの声が聞こえ始める頃。この蟬(せみ)、実際
には夏のあいだずっと鳴いているのだそうです。よく鳴くのは薄暮どきで、気温が急
に下がったときは日中でも鳴くのだとか。

個人的には、残暑から秋にかけての涼しくなるこの時期、ひぐらしの声をたっぷり聞
きながら、山の中でキャンプを楽しみたいものです。

写真は「岡山県いぐさのびんかご」。ボトルや野菜・果物を入れて台所などに吊るす
と、よい味わいの雰囲気になるのはもちろんですが、持ち運びの軽さ、通気性などを
考えるとかご・ざるなどはキャンプなどのアウトドアにももってこいなのではないで
しょうか。

店主のブログ

明日は大型台風が直撃するようですね。お店のオープンも午後からにしようか様子を
見てまたお知らせいたします。みなさまくれぐれもお気を付けください。

先ほどから別府湾がもやに包まれたり、澄み切ったりと不思議な気象模様です。

晴れたいつもの日は「とっとっとっと・・・」とを音をたてて漁師船が走りゆき、か
もめ?とんび?などが船についてゆく姿は何とも穏やかでとても好きな光景です。

ただ、台風が来る日の別府湾はいつもとちょっと違う船が浮かんでいます。
普段、大海原へ出ているタンカーや貨物船などが台風を避けて穏やかな別府湾へ待機
しているのです。写真では全然伝わりづらいですが、普段見慣れない大きな船ぶねが
数えられるだけでも12隻は浮かんで台風が通り過ぎるのを待っています。その光景
もまた見ものです。

でも、何事もなく被害をもたらさずに通り過ぎてほしいと台風に願うばかりです。
台風前日の雨のこんな日は何人の方がいらっしゃるかわかりませんが、ご来店いた
だけるお客様に感謝しつつ、お店でのんびりとお待ちしております。

立秋 涼風至(すずかぜいたる)

木々の色も少しずつ秋へと色づき始めています

二十四節気 】立秋(りっしゅう)8/7~8/22頃

夏が極まり秋の気配が立ち始める頃。二十四節気が成立した中国内陸部は気温が
下がり始めているが、海に囲まれた日本列島ではピークがずれ込み猛暑の時期と
なることが多い。季節の挨拶も暑中見舞いから、残暑見舞いにかわります。

【 七十二候 ・初候 】涼風至(すずかぜいたる) 8/7〜8/12頃

夏の暑い風から、秋の涼しい風に替わりはじめる頃。この頃から、カボスやト
ウガン、モモ、イチジク等のこれから旬をむかえる食べ物が並び始めます。

魚介類ではスズキやコチ。ナスも秋なすが美味しいと言われますが、本来は夏か
ら初秋にかけてが旬となります。

実り多き秋の気配が少しずつ始まっているのですね。


大暑 大雨時行(たいうときどきふる)

旬の野菜・胡瓜

二十四節気 】大暑(しょうしょ)7/23~8/6頃

【 七十二候 ・末候 】大雨時行(たいうときどきふる) 8/2〜8/6頃

その名の通り、ときどき急にふる夕立のこと。青空に入道雲が浮かびさっきまでの
青空が嘘のように、時には雷とともに大粒の雨を降らします。通り去ったあとは、
運が良いと虹が見られたり、気候の安定しない時期です。

この入道雲、土地によって「坂東太郎」や「信濃太郎」、「四国三郎」「筑紫二郎」
などの呼び名があるようで、昔の人は特別な雲の形に親しみを込めて愛称で呼んで
いたのかと思うと、突然の気候の変化にも余裕で受け止められる心のゆとりが感じ
られるような気がします。

この時期の旬な魚は「穴子」、旬な野菜は「トマト」「きゅうり」
写真のきゅうりは、お世話になっている方からのいただきもの。ざるからはみ出る
ほどの立派なきゅうり。もろみにつけて食べたり、キムチ水煮にしたり、やっぱり
ビールと合う食べ物ばかりになってしまいます^^

大暑 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)

二十四節気 】大暑(しょうしょ)7/23~8/6頃

【 七十二候 ・次候 】土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし) 7/29〜8/1頃

潤った土壌が、高い気温により暖められ、熱を発することや、熱そのものを「土熱れ
(つちいきれ)」といいますが、まさにこの時期の蒸し暑さを体現している言葉。

また、じっとりと蒸し暑いことを表す「溽暑 (じょくしょ)」は、陰暦6月の異称にも
なっているようです。

梅雨前に赤シソにつけていた梅を干す頃になりました。三日三晩天日干ししながら、
しっかりと夜露に当たることがしっとりと美味しい梅干しになるようです。
自然の気候を利用してつくられる保存食、本当によく考えられているものです。

酸味は疲労回復、塩気は熱中症対策にも。梅干しは万能ですね。この夏の猛暑も食や
涼の両面で乗り切っていきたいものです。

大暑 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)

ガマの穂:多年草植物(装花:クロシェットデボアさん)

二十四節気 】大暑(しょうしょ)7/23~8/6頃

一年で一番暑さが厳しいとされる時期。梅雨が明け、一気に蝉の声と太陽の日差しを
浴びる本格的な夏到来です。「涼」を感じる昔からの暮らしの知恵として「打ち水」
や「風鈴」など、身近に取り入れて見るのもよいかもしれませんね。

今年は間に合いませんでしたが、色々な素材の風鈴をあつめた「風鈴市」を開催した
くてたまりません。。来年こそは!!


【 七十二候 ・初候 】桐始花結ぶ(きりはじめてはなをむすぶ) 7/23〜7/27頃

桐の実がなり始める頃。桐始結花とは、桐の花が実を結び始める頃をさしますが、
紫色の桐の花は4~5月に開花を迎えます。今年咲いた花の実の房の隣に翌年の蕾
が付いています。これが「結花」 と言われた語源になっているといわれているそ
うです。


昔の人のように、身近に植物の移ろう様を感じ、「気づき」が持てる心のゆとりの
ある暮らしを送りたいものです。