「 小鹿田焼 」
味わい深く民藝の器として多くの人に知られる小鹿田焼(おんたやき)。
飛び鉋(かんな)と呼ばれる金属製の薄いヘラで付けた削り模様や、刷毛を用い
て作る幾何学的模様が特徴的で、日用の美を追求しながらもしっかりと自然と日
常に溶けこむ使いやすさがあります。
お店をオープンする前に買い付けに訪れた小鹿田焼の里、皿山地区で守られる伝統
と風景はとにかく素晴らしいので、その時の様子は改めてお伝えしたいと思います。
食卓にあるだけでその日のご飯がおいしく楽しい気分になる小鹿田焼の器たち。
その使いやすさと味わい深さが大好きで私もかなり愛用しています。
お店にはだいぶ売れてしまって少なくなりましたが、7寸丸鉢やすり鉢には、肉
じゃがやポテトサラダなど普段のおかずをざっくり盛るだけで食卓に味わいが増
します。
ころんと小さめのフリーカップは、そばちょこやお湯のみ、ちょっとした副菜を
入れたり、何にでも使えます。
墨が泳いだような豆皿は一点一点模様が違っていて、何とも渋くぐっときます。
私はこれに、クロモジの楊枝を添えて羊羹をのせてお茶を楽しみたいと思って
います。
時折無性に訪れたくなる小鹿田焼の里、日田・皿山地区。また新たに買い付けに
行けたらと思います。