梅の土用干し(どようぼし)
今年は梅雨明けが遅かったので立秋前ぎりぎりです
年季の入ったざると甕(かめ)
甕に関しては蓋の両側が割れてしまっておりますが、、、
梅干しや糠漬けなど甕に入っていると
不思議と美味しくなっているような気がします
実際、陶器は塩分や酸に強いので
やはり昔から使われているものには
適している理由があるのですよね
お店には垣野さんの素敵な甕がひとつ並んでます
白くてつやっとした綺麗な甕です
蓋をとった時、覗き込む感じが
なんだかよいなと思います
抱き抱えるように運ぶ甕
自然と愛着も湧きそうです
さて、うなぎを食べる「土用の丑の日」
この「土用」は季節の変わり目の立夏・立秋・立冬・立春の
直前の約18日間の期間のことを言い、年に4回あるそうです
それぞれに丑の日があるので「土用の丑の日」は一年に何回もあるとのこと
一般的には、夏の土用にある丑の日を「土用の丑の日」と呼んでいるそうです
土用の中でも立秋の前の日差しの強くなる18日間に
「土用干し」もあります(梅雨明けからの時期ですね)
虫干しともいい、衣類や書籍、田んぼ、そして梅を天日干しする夏の行事
昔は各家々が着物や書物、梅干しなどを干す光景が広がり
それは一世一代の夏の行事だっとのではと想像します
田んぼも土用の期間に水を抜いて土を乾かし
稲穂がしっかりと根を張り、風に強く育ち
よく実るといわれているそうです
農業と関連してくるのが豊作を祈ったり
神様へ奉納する「お神楽 」の中で
土用が出てくるものがあります
お神楽が盛んなここ大分では
庄内地域特有の舞い「日割り」という演目があります
(※「地割り」と呼ばれる地域もあります)
季節を五柱の神々に分け与える演目で
東を木の神に春、南を火の神に夏、西を金の神に秋、北を水の神に冬
に分け、最後に各季から18日をひき計72日を「土用」として
中央を土の神に分け四季を五分割する暦作りの舞です
見どころは、荒くれ者の土の神が
「神の姿にして神の心にあらず〜!!」と言われ
四季を分けてもらえず、怒り悲しみ暴れまくのですが
その後無事「土用の日」を分けてもらい喜ぶ
その激しく変わっていく感情の舞が迫力と熱量があって
とにかく面白いのです
トータル1時間近く
重たい面と衣装を着ての迫真の舞に
息ぴったりのお囃子と太鼓
地域や流派によっても多種多様なお神楽
見どころや魅力は満載ですが
とまらなくなってきたので今回はこの辺で、、、